七十二候の風景 その46
雷乃収声
(かみなりすなわちこえをおさむ)
9月23日頃
雷が鳴らなくなる頃。
春分に始まり夏の間鳴り響いた雷も、
鳴りをひそめます。
七十二候の風景 その45
玄鳥去
(つばめさる)
9月17日頃
燕が子育てを終え、
南へ帰っていく頃。
来春までしばしのお別れです。
七十二候の風景 その44
鶺鴒鳴
(せきれいなく)
9月12日頃
せきれいが鳴き始める頃。
せきれいは日本神話にも登場し、
別名は「恋教え鳥」
七十二候の風景 その43
草露白
(くさのつゆしろし)
9月7日頃
草に降りた露が白く光って見える頃。
朝夕の涼しさが際立ってきます。
七十二候の風景 その42
禾乃登
(こくものすなわちみのる)
9月2日頃
いよいよ稲が実り、穂を垂らす頃。
「禾」は稲穂が実ったところを
表した象形文字。
二十四節気「処暑(しょしょ)」
七十二候の風景 その28
乃東枯
(なつかれくさかるる)
6月21日頃
夏枯草の花が黒ずみ枯れたように
見える頃。
「夏枯草」(かごそう)は
うつぼ草の異名です。
七十二候の風景 その41
天地始粛
(てんちはじめてさむし)
8月28日頃
天地の暑さがようやくおさまり始める頃。
「粛」は縮む、しずまるという意味です。
七十二候の風景 その40
綿柎開
(わたのはなしべひらく)
8月23日頃
綿を包むガクが開き始める頃。
綿の実がはじけ白いふわふわが
顔をのぞかせた様子。
七十二候の風景 その39
蒙霧升降
(ふかききりまとう)
8月17日頃
深い霧がまとわりつくように
立ち込める頃。
秋の「霧」に対して、
春は「霞」と呼びます。
七十二候の風景 その38
寒蝉鳴
(ひぐらしなく)
8月12日頃
カナカナと甲高くひぐらしが
鳴き始める頃。
日暮れに響く虫の声は、
一服の清涼剤。
七十二候の風景 その37
涼風至
(すずかぜいたる)
8月7日頃
涼しい風が吹き始める頃。
まだ暑いからこそ、
ふとした瞬間に涼を
感じることができます。
七十二候の風景 その36
大雨時行
(たいうときどきふる)
8月2日頃
ときどき大雨が降る頃。
むくむくと湧き上がる
入道雲が夕立になり、
乾いた大地を潤します。
七十二候の風景 その35
土潤溽暑
(つちうるおうてむしあつし)
7月28日頃
土がじっとりとして
蒸し暑くなる頃。
蒸し暑いことを
「溽暑(じょくしょ)」
と言います。
七十二候の風景 その34
桐始結花
(きりはじめてはなをむすぶ)
7月23日頃
桐の花が実を結び始める頃。
桐は箪笥や下駄など暮らしの
道具に欠かせないものです。
七十二候の風景 その33
鷹乃学習
(たかすなわちがくしゅうす)
7月17日頃
鷹の子が飛ぶ技を覚え、
巣立ちを迎える頃。
獲物をとらえ一人前になっていきます。
七十二候の風景 その32
蓮始開
(はすはじめてひらく)
7月12日頃
蓮の花が咲き始める頃。
優美で清らかな蓮は、
天上の花にたとえられています。
七十二候の風景 その31
温風至
(あつかぜいたる)
七十二候の風景 その30
半夏生
(はんげしょうず)
7月1日頃
半夏が生え始める頃。
田植えを終える目安とされました。
「半夏」は
「烏柄杓」(からすびしゃく)
の異名。
七十二候の風景 その27
梅子黄
(うめのみきばむ)
6月15日頃
梅の実が黄ばんで熟す頃。
青い梅が次第に黄色みをおび、
赤く熟していきます。
七十二候の風景 その26
腐草為螢
(くされたるくさほたるとなる)
6月10日頃
草の中から蛍が舞い、
光を放ち始める頃。
昔は腐った草が蛍になると
考えていました。